手相の基礎
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鑑定士物語

1991年創設以来、東明学院からは次々に素晴らしい運命コンサルタントが巣立っていきました。
東明のレジェンド(伝説)たちの数々の名鑑定や温かみのあるヒューマンストーリーをお楽しみください。

斉藤 和子先生
斉藤 和子先生

鑑定が元気をくれた

2016年08月18日更新

180度、人生の方向転換

斉藤和子先生は、小さい頃から順風満帆な人生を歩んできました。

「なにかを我慢をしたり、親から凄く怒られたりした記憶もありません。
大学受験も一発で合格し、卒業後はシステムエンジニアになり、まじめな主人と結婚しました」

日本女子大学を卒業し、数学の教員免許も取得しています。退社をして家庭に入ってからは、自分で塾を始めて近所の子供たちに勉強を教えていました。

「もともと私は理数系で現実的な人間です。直感や霊感があるわけでもなく、占い関係に興味を持ったこともありませんでした」

ところがある時を境に、斉藤先生の人生が一変します。

「年末に母が亡くなり、たまたまつくばで年明けに手相を見てもらったんです。そしたら唐突に、あなたは遺産が入るかもね、と言われたんです。ビックリしました。どうしてそんなことがわかるの?!って」

鑑定をしたのは、東明学院のベテラン講師、森智恵子先生で、斉藤先生の好奇心を巧みにくすぐります。

「手相は統計学だから勉強をしてみると面白いわよ。深く学べば仕事にもなるし…」

結局斉藤先生は、母の遺産で授業料を収め、東明運命学を勉強し始めるのでした。

他人の人生がどんどん読める

「東明手相の理論の素晴らしさは、理数系の私だからこそ実感できるのかもしれません。勉強をした知識で、他の人生を読み取れる。それで自分のプライドが満たされていく。暫くはそんな快感が優先していました」

72歳の男性が相談に来ました。手相には、はっきりと神秘十字線と、ますかけ線が刻まれていました。

「神秘十字は、困難に直面した時に神様や先祖様に助けてもらえる線です。ますかけは、逆境に追い込まれた時に凄い力を発揮し、大器晩成も表しています」

相談に耳を傾けていると、男性はまさに手相通りの人生を歩んできたこと判ります。

「60歳の時に会社の資金繰りが苦しくなり、自殺を決意して、車で塀に思い切り激突したそうです。しかし車は大破したのに、ご本人は無事でした。その時、オレは生かされているんだと思い、一念発起して昼夜を問わず必死に働いた結果、億を超える財を成したとのことでした」

就職を控えた大学生の男性の相談を受けたこともあります。

「運命線がまったくありませんでした。結局彼は小さい頃から夢だった教師の仕事に就きます。運命線がないからといって、決して悲観することはありません。確かに運命線がはっきりと出ている人は、最前線で仕事を引っ張っていける人です。でも世の中は、すべてがそんな人ばかりでは成り立ちません。逆に人を支えていくタイプがいて、バランスが取れるのです。教師は、むしろ人をサポートする仕事ですからね。やっぱり運命に従って仕事を選んだんだと感心しました」

あるいは20歳台後半の女性は、専業主婦に憧れを抱いていたそうで

「35歳くらいで家庭に入るでしょう」と話すと大喜びで帰りました。彼女の運命線は35歳前後で、完全に消えていたのです。しかし数年後に再訪した彼女の運命は変わっていました。

「あれ?」

35歳で消えていた運命線が、さらに深く刻まれ伸びていたのです。

「残念ながら、婚期は遅くなりそうですね」

でも彼女は、納得したように「やっぱり」とうなづきました。最近仕事がとても面白くなり始めたそうなのです。斉藤先生も、鑑定しながら、つくづく手相がうそをつかないことを実感しました。

手相が人生の変化を映し出す

そんな斉藤先生が、ある出来事をきっかけに、人の幸せをサポートする歓びを感じるようになります。相談に来たのは30歳前後の女性でした。

「あなたは優しい手をしているので看護士向きね」

何気なく発したアドバイスでしたが、この一言が彼女の人生を変えました。数年後、看護士になった彼女が、斉藤先生に挨拶に来てくれたのです。

「本当に学校に入って勉強を始めたそうです。私のアドバイスを、こんなに真剣に受け止めてくれたんだ、と感激しました」

運命コンサルタントを始めた頃は、とても適職だとは思えませんでした。しかし仕事を続けているうちに、手相にも変化が見られるようになりました。

「知能性が下がり出して、精神世界を学ぶ適性を示すようになりました。運命線もはっきりと伸びてきて、晩年までしっかりと社会と係って生きていくことを表しています。さらに驚いたのは、私には無縁だった神秘十字線が出てきたことです」

東明手相の特徴は、徹底的に長所を伸ばすことです。東明会長は、よく斉藤先生のことを「傲慢」「生意気」などと言います。ただし反面「でもそれでいいんだよ」とも言っています。

「もちろん自分が傲慢だとは思いませんが、他人にブレーキをかけられるのは好きではありません。どちらかと言えば行動的で、やっちゃダメと言われるのが一番嫌いです。やってダメなら他のことをやればいいと思うタイプなので、会長の姿勢はとてもありがたいですね」

人前で話すのも、あまり好きではありませんでした。カルチャーの講師などを務めると、本当に疲れ切ってしまうそうです。でも手相を見る限り、実は大胆なタイプでもあるのです。

「講義を始める時は憂鬱だけど、ひとつ笑いが取れたりすると、どんどん乗ってくるんですよね」

どうやら斉藤先生は、天職に巡り合ったようです。そしてなによりそれを証明しているのが、ご自身の手相の変遷なのです。

斉藤 和子先生
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