明解な鑑定で幸せサポート
“手相で人生が読み取れる…!”
改めて東明手相の凄さを実感しました。運命コンサルタントの仕事を始めて、3か月ほど経った頃のことです。 対面したのは、40歳台の男性でした。
「私、仕事が出来るでしょうか?」
唐突に聞かれて、意味が判りません。しかし手相を見ながら、お客さまが紡ぎ出す話に耳を傾けているうちに、震えるほど驚きが高まっていくのです。
男性は大型トレーラーに引かれ、意識不明で病院に搬送されました。医師は告げます。
「今晩がヤマです…。もし意識が戻ったとしても、植物状態に陥るかもしれません」
ようやく意識が戻ると、再び厳しい宣告が追い打ちをかけてきました。
「残念ながら一生車椅子の生活になりますね」
しかしそれでも男性は意識を取り戻し、辛いリハビリを乗り越えて、杖を突きながらも自力で歩き出します。そして大事故から約3か月後、しっかりと自分の足で歩いて鑑定に訪れたのでした。 鈴木英子先生が震えたのは、そんな男性の足跡が、はっきりと手相から読み取れたからです。
「生命線が途中で切れて、2本目が別の位置から濃く出ていました。さらに神秘十字線もありました。この線の持ち主は、神仏にしっかりと守られ、不思議な運を持っているんです。周りの誰もが、命を落とさなかったのが奇跡だと口を揃えたほどの事故でした。十分に効力を発揮していたと思います」
きっと父も微笑んで…
鈴木先生は、ご両親にとって待望の長女で、手塩にかけて育てられました。ただし昔気質の父は、娘を大切に思うあまり、とても厳格でした。
「ずっと親の敷いたレールの上を走ってきました。中学から私立へ通い、短大を出てOLになります。20歳を過ぎても会社の飲み会に出て終電で帰ってくると、母が家の前で待っているんです。父の言いつけでした」
5歳からは日本舞踊一筋。20歳の時に、国立劇場で「連獅子」を舞い区切りをつけます。
「2年に1度は大きな舞台で踊るのですが、それだけでも数百万円かかります。もうそれ以上日舞に、お金をかけるのはもったいない。あとは自由に生きようと、短大ではゴルフを始めました」
父には「女の子はこうあるべき」という確固たる理念がありました。
「ロックコンサートに行ったら、もう不良の始まりと決めつけます。もともと左利きだったのに、女の子が左手なんか使っていちゃダメだ、と無理やり右利きに直されました。だから私だけが、いくら雑巾を絞っても水がダラダラたれてくる。力が伝わらなくて、うまく絞れないんです」
そんな父と言い争ったことがあります。妹もいるのに、父は鈴木先生だけを呼びつけて、金庫の開け方を教えようとしました。「しっかり覚えなさい」と語気を強める父に、先生は反発します。
「そんなのいいよ。どうせ財産なんかないんだから」
父はいつにも増して感情的でした。
「そうやっておまえは人の言うことを聞かないから、全部いいところを妹に持っていかれるんだ!」
妹は、不器用に父とぶつかる姉の姿を見て、要領良く人生を歩んできたのでした。ところが父が亡くなり、金庫を開けてみると「英子へ」と書かれた分厚い封筒が出て来ました。なぜか、あんなに厳格だった父の優しい笑顔が浮かびました。
「これでおまえの好きなように生きろ、と言ってくれているような気がしたんです」
父は間違いなく遺産が渡るように、妹には内証で金庫の開け方を伝えたかったのです。
手相は嘘をつかない
暫くして鈴木先生は、体調を崩し長期の入院を強いられます。漠然と「何か別のことをやってみたいな…」と考えている時に、東明学院のホームページが目に留まりました。
「取り敢えず説明会を受けてみることにしました。もし父が生きていたら、そんなことは考えなかったと思います。反対されるに決まったますからね」
結局鈴木先生は、父の遺産で授業料を支払い、東明学院に入学します。最初は勉強だけをするつもりでした。しかし「いろんな先生たちが、実力に見合った丁寧な授業をしてくれてた」ことで、少しずつ人生の方向転換を考え始めます。なにより「人の幸せをサポートする」東明の哲学に感動し、遂に運命コンサルタント、さらには講師への道を歩み出すのでした。
「手相は嘘をつきません。だから鑑定に添って、本当のことを言ってあげることが大切です。もし現状の結婚生活がうまくいっていないなら、“もう1度よく考えて”などとお茶を濁すのではなく、いかに円滑に別れるかをアドバイスしていくべきなんです。逆に、しっかりと別れるべきだと伝えると、“その一言を待っていたのよ”“これですっきりしたわ”などと反応が来るものです」
現在は、毎日がとても刺激的です。
「この仕事は一方通行ではなく、お客さまや生徒さんから教わることも少なくありません。例えば、生徒さんの中に数学の先生がいました。きっと知能線は、真っすぐだ(頭脳明晰な理論派タイプ)だと思ったのですが、月丘(小指の下方、手首の上にある膨らみの部分)へ向けて下がっています。これは芸術家タイプなので“数学の先生の手相じゃないですよね”と言うと、納得の答えが返ってきました。ドラマ『ガリレオ』(フジテレビ)で福山雅治さん演じる湯川教授が、次々に公式を書きだしていくシーンがありますよね。実は数学の先生にとってさまざまな公式は、宇宙の成り立ちの解明につながるほどロマンに満ちていて、まさに芸術なのだそうです」
厳格な父の血を引いた鈴木先生も、実は生真面目な努力家で、東明の哲学である「幸せサポート」を忠実に実践しています。
「重い相談に来るお客さまは、みなさん、悲劇の主人公として沈み込んでいます。でも真剣に話を受け止め、最後は笑顔にして帰してあげるのが私たちの仕事。そしてそんな生き甲斐を見つけられて、本当に私自身の人生も明るく楽しくなりました」
歯切れの良い納得の鑑定には、リピーターが途切れません。