手相の基礎
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講座説明会

鑑定士物語

1991年創設以来、東明学院からは次々に素晴らしい運命コンサルタントが巣立っていきました。
東明のレジェンド(伝説)たちの数々の名鑑定や温かみのあるヒューマンストーリーをお楽しみください。

本谷 恵美子先生
本谷 恵美子先生

鑑定が元気をくれた

2016年10月05日更新

一人ひとりに誠心誠意

手を差し出されたのは、27歳の女性でした。まず運命線が薄いことを確認した本谷恵美子先生が、優しく尋ねます。

「お仕事のお悩みですか?」

いきなり相談内容を見透かされたお客さまは、驚きの色を隠せません。 本谷先生が種明かしをしてくれました。

「大卒なら入社して5年目。仕事にも慣れ、少しずつ責任も重くなっていく時期です。そして運命線を見て、そうではないかな、と切り出してみたんです」

実際にお客さまは「仕事を続けるべきか、辞めるべきか」で悩んでいました。

「仕事は好きだったそうです。でも同年代の社員の露骨な出世争いに及び腰になっていました」

先生は言いました。

「あなたは今のままで素晴らしいんです。もともと主役として目立つタイプではありません。

でも脇役、補佐役に徹することで、会社に貢献ができるんです。無理をなさらずに、

自分らしく仕事を続けられたらよろしいのではないでしょうか」

鑑定を終え、ホッとしたお客さまの表情に笑みが広がりました。

「友だちから、ここは良く当たるからと言われたんです。ホント、来て良かったです」

目の前のお客さまに誠心誠意向き合い、ご希望に添った鑑定をしていくーー。それが本谷先生のモットーです。

「だから1人鑑定をしたら、引きずらないためにもなるべく忘れて、次の方に集中するようにしています」

最初は「どうしよう…」

芯は強くても、病弱で物静かな少女でした。今でも基本は控えめで、会議でも必ず目立たないように末席に座ります。波風の少ない平凡な人生を歩んできたと振り返ります。

「ずっと定時に終わる会社に勤めてきたので、いろんな趣味に手を出しました。お茶、お花は2つの流派で習い、パンフラワー、陶芸、ダンス…。でもどれでも長くは続きませんでした。そう考えれば、運命学は細く長く続いていますね」

ほんの少しだけ頬が緩みました。

「占いが大好きな友だちがいたんです。誘われて初めて東明館で手相を見てもらいました。凄く納得はしたのですが、東明学院に入学したのはそれから2年後でした」

ゆっくりと無理のないペースで勉強を進めました。どこにも同じ手相がなく、だからこそ奥が深い。学べば学ぶほど面白くなっていきました。講師となった今でも、その面白さを実感している真っ最中だと語ります。

「自分の中で、仕事の定年を50歳と定め、それからは好きなことをして生きて行こうと考えていたんです。だから50歳以降も、ゆっくりと続けられる定年のない仕事を見つけようと思っていました」

東明学院では、プロコースの研修として、実際に鑑定を行います。しかし判っていたことなのに、いざ現場へ出てみると腰が引けました。

「私は、もうこのまま見学させてください…」

及び腰の本谷先生を、先輩コンサルタントが「そいうわけにはいかないんだから」と席に導きます。

「どうしよう…、どうしよう…と、そればかりでした」

“やってみたらわかりますよ”

そんな先生が、今では「この仕事を始めて明るく元気になりました。手相だって変わっていくんです」と言い切ります。勉強を始めて10年を経て、東明を代表する熟練の講師、そして運命コンサルタントとして信頼を集めています。

40歳台の女性が鑑定にいらっしゃいました。本谷先生は、一瞬で生命線の内側(手首の下)から小指へ伸びる財運線と、同じく薬指の方へ伸びる太陽線を確認します。

「お子様はいらっしゃいますか?」

「はい」

「だいぶ教育費がかかりますか」

「そうなんです。2人も私立高校に通っているので大変です」

「でもご両親が、お孫さんのために援助してくれていますよね」

お客さまはビックリです。 本谷先生が解説します。

「この位置から財運線、さらには幸せ線と呼ばれる太陽線が出ている人は、肉親から経済面、幸せを、ともに支えてもらえます。このお客さまは、ご自分の両親と旦那様が同居して幸せな生活を送られていました」

お客さまは、すっかり感心された様子でした。

「手相って、どんなものだろうと思ってきたけれど、本当に当たるんですね。また来ます」

いろんな人たちに出会い、次々に新しい運命を読み取っていく。そんな毎日が、本谷先生の好奇心をかきたてていきます。

「手祖と誕生日を勉強してみると、不思議と一致していることが多いんです。慎重な手相の持ち主は、誕生日を見ても慎重な性格を示す傾向があります。鑑定をしながら、お客さまのお話を聞くと、やはり理解できるものがたくさん出てくるんです」

店の入り口で、お客さまが声をかけてきます。

「当たりますか?」

そんな時は、本谷先生の自信に満ちた声が響きます。

「やってみたらわかりますよ!」

本谷 恵美子先生
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