最初のひと言に生き方があらわれる
今回は言葉の大切さについてのコラムです。
言葉にはその人の”生き方”や”生き様”があらわれます。
今まで経験してきたことや体験してきたこと、考えていること、魂の奥底の感情や感覚が出ます。
とくに、人に会ったとき、話し始めるとき、
一番はじめに発する言葉には、その人の生き方が出ると言われています。
明るく積極的に生きている人の最初の言葉は肯定的です。
不満の人生を生きている人の最初の言葉は否定的で破壊的です。
何かをこれから成そうとする人の言葉は前向きです。
何もやりたくない人の言葉は後ろ向きです。
自分で意識しなくても思わず出た言葉には、
その人の心の奥底にあること、日ごろ考えていることが出るのです。
いつも自分の体調を気にして不調を訴えている人は、
他人を見たとき相手の不調を探しています。
「疲れているんじゃない?」 自分もくたくたの人です。
「素敵な服ね!」 自分もおしゃれにステキに生きている人です。
肯定的で前向きな言葉は、相手に好印象を与えます。相手を元気にします。
最初の言葉で好印象を与えると、その人との人間関係は長く続きます。
最初の印象のほうが、あとの印象よりも優先するのです。
人から好かれ、幸せになりたかったら、最初の言葉に気をつかいましょう。
言葉は思わず出てしまうものですから、生き方そのものを楽しく積極的なものにすれば、
おのずと肯定的な言葉が出てくるのです。
私たち東明学院の講師は運命コンサルタントを育成するにあたって、自分たちが日常しゃべる言葉にもお互い注意を払っています。
不用意に消極的な言葉や否定的な言葉が出たら、注意しあうようにしています。
ネガティブな言葉はネガティブな人生をつくる
言葉の力は、相手に与える印象だけではありません。
古代より日本には“言霊(ことだま)”という言葉があり、
言葉には不思議な力が宿っており、発した言葉どおりの結果をあらわす力があると信じられていました。
その人の人生は、その人の考え方や言葉で形作られます。
いい縁を得て運をよくしようと思ったら、逆に、言葉を変えればいいのです。
日頃思っていることは口をついて出ます。それがマイナスやネガティブな言葉である人は、その言葉どおりのマイナスでネガティブな運の悪い人生を手に入れがちなのです。
思いや考え方を変えるほうが優先順位が先ですが、なかなか時間がかかります。
日々の修行が大変です。そこで自分がしゃべる言葉を変えるほうが簡単です。
まず、マイナスやネガティブ、否定的な言葉を口にしない。
もうひとつ、口から発せられた言葉は、その音を聞いている他人よりも、しゃべっている本人への影響が大きいのです。
だから、人の悪口は言わないに限ります。
どんな言葉であれ、自分の口から出た言葉を最初に聞くのは自分の耳です。
一説によると、70%はしゃべった本人に影響し、30%は聞いている人に影響を与えているということです。
悪口を言うと、それが他人の悪口であっても、しゃべった人の脳(心)は自分のことを言ったと感じてしまうのです。
「仕事ができない人だ」と悪口を言ったとすると、その人の脳は自分が仕事ができない人間だと感じてしまい、「あの人は冷たい人だ」と悪口を言ったとすると、その人の脳は自分が冷たい人間だと感じてしまうのです。
そして、言霊ですから、その言葉通りの人になっていきます。
私は悪口を言う代わりに人を褒めるようにしています。
人を褒めることによって他人を喜ばすことができますが、一番喜んでいるのは私の心(脳)自身なのです。
褒めて得をしているのは私自身なのです。
人を褒めるということは、言霊で自分も褒められるような人になるということです。
みなさんも自分の未来のために、積極的な言葉や肯定的な言葉、明るい言葉や優しい言葉を使うようにしましょう。