一日楽しく過ごせる言葉かけを
口から出た言葉は、もう一度自分で聞くことになります。
半年に一回、病気の再発がないか検査しています。エコー検査やマンモグラフィー、骨密度、CTなどがありますが、手術後何回も経験しているので、説明を聞かなくても受けることはできます。
いつものように看護師さんが説明してくれています。彼女の顔を見て「看護師さん、美人ですね。顔が輝いていますよ!」
看護師さんは、とても喜んでくれました。「今日は一日楽しく仕事ができます。ありがとう!」
私の通っている東京衛生病院の医師はとてもやさしいですが、看護師の方々もみなさん親切で愛情豊かな人ばっかりです。
この病院に通えて感謝しています。
2~3週間経ったある日、犬の散歩をしていると、ご近所の80代のお兄さんとすれ違いました。
「奥さん、べっぴんさんだね!朝早くからえらいね!」
「どうもありがとう!」すっぴんで髪の毛ボサボサの私を褒めてくださいました。
私もその一日、とても気分よく過ごすことができました。
「笑顔、笑顔…」と唱えながら
3年半、スポーツクラブに通っています。
会話はなくても、鏡を通して一緒にヨガやピラティスをしているメンバーの姿が見えます。
3年半前は体がこわばっていたお姉さんが、今は体が柔軟に変化しているのが鏡越しにわかりました。
クラスが終わった後、初めて声をかけました。
「体がやわらかくなりましたよね。素晴らしいですね」
笑顔が浮かび、「どうもありがとう」と言っていただきました。
それから1~2週間後のある日、同じスポーツクラブのロッカーで隣になった若い女性から、
「姿勢いいですね。ずいぶん通ってらっしゃるのですか?」と褒められました。
プログラム中、会話をしたことのない、最近入会した人でしたが、声をかけられてとてもうれしかったです。
ヨガのクラスでは、笑顔でポーズをとろうと意識しています。苦しいポーズでも、歯をくいしばらないように「笑顔、笑顔…」と唱えながらやっています。
若いイケメンのインストラクターから笑顔が返ってきました。心がワクワクときめきました。営業だとわかっていても嬉しいものです。好きになってしまいそうです。
自分が発した言葉は自分に戻ってくる
口から出た言葉は、良い言葉だけでなく、批判的な言葉ももう一度聞くことになります。
自分では怒っているつもりはなくても、人に指導する人がいます。相手に良かれと思って言っているのですが、言われた方は怒られたと思ってしまいます。
そして、その指導した人は、また別の人から指導されます。一方的に怒られたと思ってしまいます。しかし、その人が聞いた言葉は、自分が以前に他人に言っていたのです。
東明学院では、お客様にアドバイスするとき、愛情ある、美しい、ポジティブで前向きな言葉を使用するように教えています。そしてその言葉をもう一度聞くのは、私達です。